前回は社内の情報を集める仕組みについてご紹介しました。
そこで、今回はプレスリリースの具体的な執筆について、お伝えしたいと思います。
“どういった情報がマスコミで取り上げられやすいか?”
この質問、なかなか難しいと思うかもしれません。
しかし、日頃からどの様な情報がよく取り上げられているのかを自分で意識し、新聞や雑誌を見るクセをつけておくと、自然にわかってくるようになります。
ここでは企業広報でニュースになりやすいテーマを紹介していきます。
(1)組織および人事関係
社長・役員など経営幹部の就任・退任、トップのパーソナリティ・経営信条・ビジョン、経営方針の改革、組織変更・幹部の人事異動
(2)財務関係
決算・株主総会の報告事項、ボーナス・給与体系の昇給率、投資家向け広報(IR)
(3)事業関係
経営方針・営業・事業計画、業務提携・合弁、新規事業計画、技術開発、生産・販売実績
(4)商品・サービス関係
商品の開発・改良、価格やサービスの変動、パッケージング・デザイン・マーク・ネーミングの変更
(5)販売促進関係
展示会・フェアの開催、新販売方式の開始、新しいインセンティブの導入、成功した販売事例
(6)行事・イベント
記念パーティー、社屋・工場・研究施設などの新設・移転、講演会・文化イベント・スポーツイベント・周年事業・大型営業催事などの開催、出版・映画の企画
(7)地域社会との関連
オープンハウス・会社見学会、レクリエーション活動、地域社会活動・地域住民との対話集会、社員のボランティア活動、文化支援活動
【『現代の広報』(電通)第三章第一節より抜粋】
これらの項目を参考に、自分が出したい情報がニュース価値があると判断したら、プレスリリースを作成しましょう。
ただし、よくある勘違いとして、とにかく手当たり次第に送って
「どこかのマスコミに引っかかれば・・イイナ」
という感覚で情報発信している企業がありますが、編集方針に合っていなければ、いいかげんな会社だと見られ、逆効果の恐れがありますので、くれぐれも注意下さい。