前回、販促広報が成熟していくためのに必要な5ステップについてご紹介しましたが、今回はそれぞれについて、もう少し深く堀り下げてお話ししたいと思います!中小・ベンチャー企業が自社の商品やサービスを大ヒットさせたいと思ったら、まず何を行えばいいのでしょうか?
答えは非常にシンプルですが・・・・やはり、「他社にない特徴ある商品やサービスを作る」ではないでしょうか?
しかも、世の中に求められているもの。そういう商品は口コミで広がりやすいですし、マスコミも取り上げ(ざる得ない?)るでしょう。
一般に、日本の中小企業の多くは大企業の下請け、または他社を真似した特徴のない商品が多いと言われていますが、そのような顔の見えない会社が多いなかで、自社の強みを前面に出せば、大ヒットを生み出す確率は、明らかに向上するでしょう。
では、どのようにすれば強みを作れるのでしょうか?
それには、まず何らかのカテゴリーにおいてナンバー1になることです。どんなに狭いカテゴリーでも、一度、あるカテゴリーの「ナンバー1」になれば、そう簡単にひっくり返されることはありません。
例えば、「米のソムリエ」として知られる株式会社スズノブでは、テレビ・ラジオ番組、雑誌、新聞など、あらゆるマスコミから取材のオファーが絶えないそうです。
その理由とは何でしょうか?
実は、スズノブの社長の西島豊造氏には、肩で米の重さを計る特技があり、それを披露するためにある時テレビ番組に出演されたそうです。そして、それがきっかけで、彼が米に関することなら、どんなことでもわかりやすく的確に答えられること、お客さんとのコミュニケーションのなかから、どんな米が流行るかということまで掴んでいることをマスコミの人が知ったのです。
つまり、”米の企画ならスズノブ”という図式が、マスコミの方々の頭の中で出来上がったのです!こうなるともう強い、強い!ある特定のカテゴリーの第一人者というのは、それだけで強力な武器になります。
では、もし既存のカテゴリーのなかで一番になれそうになかったら、どうすればいいのでしょうか?
そんなときは、市場を細分化して、新しいカテゴリーを作り上げるのが、一番早道かもしれませんね。