これまでのマーケティング活動というと、まず実施目的や期間、訴求したい層などを決めることから始まります。そのうえで、テレビ CMや、新聞広告、雑誌広告などのマスメディアをつかったり、折込みチラシやダイレクトメール(DM)、POPなどの販促媒体をつかうのが一般的な方法です。
ビジネスの基本は投資して回収することにあるので、当然費用対効果に合うのであれば、どんどん広告出稿する価値があるでしょう。あるいは、潤沢な広告予算のある会社にとっては意味のある方法と言えます。しかし! 多くの会社では、広告予算を十分に確保できないのが現状です。
では・・・・”広告費が十分にないマーケティング活動においてはどうするのか?”まずすべきことは、自社に関する記事や放送などのパブリシティを獲得することです。
つまり、プレスリリース(報道資料)活動を通して、できる限り多くのマスコミで販促したいサービスや商品などを取り上げてもらうのです。パブリシティというのは、一度、取り上げられるとそこから火がつき、次々に取材依頼が舞い込みます。PR会社としての経験からも間違いないです。
例えば、昨日の「ワールドビジネスサテライト」 (WBS)(テレビ東京)で紹介された
「CDもカードもザクザク粉砕するシュレッダー」
4月から施行された個人情報保護法を背景に、各種様々なシュレッダーが販売されていますが、昨日取り上げられたシュレッダーは、粉砕する刃の部分に特徴があり、ミリの単位でCDやカードが粉々になるそうです。沢山のシュレッダーが各メーカから売り出されている中、なんとこのメーカーのシュレッダーには数ヶ月の注文待ちという状況です。
この会社が自ら WBSにプレスリリースを送ったかどうかは不明ですが、WBSをはじめ、多くのテレビ番組がHP上で新商品などの情報提供を募集しています。まずこのような媒体へ積極的にアプローチすることが大切です。
こうした自ら積極的に自社の情報を売りもこむ ”「攻め」の広報を 『販促広報』といいます”
お客さんになり得る人たちが多く読む媒体で露出すれば、広告よりもはるかに大きな効果が得られます。そして次にパブリシティではどうしても伝えられないメッセージなどを、販促媒体や広告を通して補完するようにしましょう。
これらの有料の手法は必要最低限に押さえ、無料のパブリシティを最大限に利用すれば、極めて高い確率で費用対効果に合うマーケティング活動が可能になります。特に、会社や商品の知名度がない中小企業の場合は、限られた広告予算しかなく、そのような悪条件のもとで中途半端にマス媒体に広告を打ってみても、費用対効果に合わない場合が非常に多いのです。