取材後に”やることシリーズ”第三弾は、『取材の終わり際に必ず、その記者のテーマを聞いておくこと』です。マスコミ関係者はほぼ全員、自分自身のテーマを持っているので、それに関連する情報を、適宜、その記者に提供していけば、「このテーマはこの会社に話を聞こう」という信頼関係が築くことができます。
その情報提供が自社にとって直接的メリットがなくても、何か取り上げてもらいたいときには優先的に話を聞いてもらえるという関係作りが可能です。そして、それが”結果的に露出につながりやすくなる!”という仕組みです。つまり、以下の図のように、序々に記者との信頼関係を築いていけば、取材してもらえる機会は飛躍的に伸び、マスコミの露出回数を増やす上で重要な戦略になります。
1.マスコミ新規顧客開拓=プレスリリース
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2.マスコミ顧客化=取材協力・掲載
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3.マスコミ優良顧客化=企画相談
また、マスコミに出るにあたっては、なるべく売りたい商品の名前、会社の電話番号やURLなどを露出させてもらうことが重要です。つまり、それはお客さんにアクションを起こさせるための情報を出すということです。これだけで反応率が大きく変わってきます。PR会社が教えます。
これまでさまざまなマスコミの方とお付き合いしてきましたが・・・
例えば全国紙の論説委員は下記のように言っています。
「記者と広報は信頼関係がないとうまくいきません。広報マンは新聞記者の持っている情報を知りたい。逆に、新聞記者としては、きちんとした情報を持っている広報マンと付き合いたい。その信頼関係が出来上がれば、その後、書くか書かないかはお互いの関係のなかで決める。匿名で書くというのも一つで、それによって、記事に深みが出てきます。」
また、マスコミ関係者との信頼関係は、記事として確実に取り上げられるかどうかを新製品・サービスの企画・開発段階から考える際にも欠かせません。 例えば、「こういう製品を作ったら、マスコミに好意的に取り上げてもらえるだろうか?」常に逆算しながら進めていく時に、記者にあらかじめニュースバリューを聞いてみることもできます。そうすれば、発表と同時にマスコミに取り上げられ、それほど販促費もかからないでしょう。
商品開発室、広報部、宣伝(広告部などが日頃からうまく部署間の連携を取れていれば、確実に実現できます。)また、逆算する考え方は、何も商品などに限らず、経営方針や社長の考え方など、全てにおいて言えます。こうした、マスコミに常に好意的に取り上げてもらえる好循環をつくっていくことは、特に広報、IR担当の方々には必務でしょう。