前回は、雑誌の種類と特徴など、広く概要についてご説明しましたが、今回はもう少し掘り下げ、雑誌の分析方法について触れてみたいと思います。まず、雑誌が多様な種類に分けられることを認識してみましょう。本屋の通路ごとやコーナー、棚ごとに雑誌が分けられていることをイメージしてみて下さい。
男性誌のコーナー、女性誌のコーナー、生活情報誌などカテゴリーごとに分かれていますね。さらに一つのカテゴリーの中でも雑誌によって、読者層が異なるという点にも注目してみて下さい。
皆さんご存知だとは思いますが、雑誌は、限定された読者を持つことが最大の特徴です!
例えば、男性誌といっても10代の男性読者が多いものや、30代の男性読者が多いものもあります。
ビジネス誌においても雑誌によって読者が中小企業に勤めている人、中小企業の経営者、大企業に勤めている人、など読者層が異なります。
もし、あなたが自社の製品を30代の大企業に勤めている男性に訴求したいのであれば、彼らがよく読む雑誌を選ぶ必要があります。
また、近年、読者層を分析する上では、単に世代、年齢だけでなく、一回の買い物にいくら消費するか、休日はどのように過ごすか、購入の際に決めてとなるのは何かなど、読者のライフスタイルを把握することが重要になってきています。
ある女性誌の読者層について、アンケートを実施したところ、1ヶ月の ファッション、コスメに使うお金は3万だったとします。 このような読者層に、10万円のコートを訴求しても効果は薄いでしょう。雑誌は読者層を把握することが重要です!
次に、各雑誌の企画やタイトルに注目しましょう。
雑誌は新聞のように定期購読のものもあるか、もしくは店頭に並べて、消費者に手にとってもらい、買ってもらわなくてはなりません。
ですから、企画のタイトルなど目につきやすい話題性のあるものが多いです。「タイトル命!」といっても過言ではないでしょう。各雑誌の企画やタイトルのつけ方を研究し、編集者の目にとまりやすいプレスリリースを書くことも重要です。また各雑誌の分析方法として、雑誌を見ることの他、最近では読者とのコミュニケーションをはかるため、ホームページも積極的に活用している雑誌社も少なくありません。
HP、メールマガジンをチェックすることにより、雑誌の特徴をさらに分析し、編集部の動きや傾向をつかむことも雑誌研究にはかかせません!