今回も前回同様に、取材後に是非行っておきたい事についてお話します。前回の復習を兼ねて、もう一度おさらいをすると取材後に行うこととして、
1.取材後の原稿チェックを行う
2.緊急事態が起きたときの対処方法を事前に考えておくこと。
以上2点を前回お伝えしました。今回PR会社としてさらに付け加えたい事は、” 露出の効果測定を行う! ”という事です。まず、報道・特集される日時を確認し、入手してパブリシティとして保存しておく事が大前提です。業界によっては広告換算(もしその記事のスペースが広告だとしたら、いくらコストが掛かるかを仮計算すること。)や、雑誌の表紙なども一緒にスクラップするなど、各業界・会社によって保存する方法が異なるでしょうが、最低でも下記の3点は記しておきましょう。
【 媒体名・ 発売日・ コーナー名 】
そして、万が一、記事に間違いがあった場合はすぐに訂正してもらうようにしましょう。そして、意外と忘れがちになるのが・・・・・・”媒体効果を測定すること”です。掲載された後、その媒体効果を測定することが非常に重要になってきます。例えば、お客さんから問い合わせや注文があったとき、何で知ったのかを必ず聞くようなシステムにします。そうすれば、どの媒体がどれだけ効果的かが数字として一目瞭然になり、経営指標の一つとして役立てられます。
そして、その数字を見ながら、どのような方法が効果的なのか、どういったメッセージが効果的かを客観的に分析する事が可能になります。エイチワイジャパン代表取締役の安田久氏によると、監獄レストランがオープンした当時、『東京ウォーカー』に掲載されただけで、三千万円くらいの売上になったそうです。
監獄レストランは若者向けの店なので、若者向けの媒体を意識的に狙って情報を提供します。雑誌であれば「東京ウォーカー」や「HANAKO」などの情報雑誌です。テレビで言うと、はかつての「ワンダフル」や「王様のブランチ」などの番組です。逆に、若者があまり読んでいない新聞や夕方のニュースで紹介されても、ほとんど反響が得られない事が媒体効果を測定して分かったそうです。
安田氏によると、媒体効果の測定方法として、注文を聞く前に、「今日は何を見てこられましたか?」と店員がお客さんに質問して、その情報をオーダーの機械に入力する。つまり、オーダーの機械にはメニューだけではなく、マスコミのデータベースも入っていて、毎月、そのアンケート結果と売上との連動をデータとして収集しているわけです。
これにより、どの媒体掲載がどれだけの売上につながるか一目瞭然なのです。その効果は、広告掲載したときよりも反響ははるかに大きかったそうです。是非こうした一連の流れを理解して、効果的なPR活動を行っていきませんか?!戦略あってこそのPRなのですから!!